歯のクリーニングとは😯❓❔
2024年07月22日
今回は、少し専門的な歯周病の話を回数に分けて書きたいと思います。
皆様、このような疑問をもったことは無いでしょうか。
上記の点が解消していくと、正しく歯周病予防ができ、一緒に対策できるかと思います。
長くなりますがお付き合い頂けたら嬉しいです。
まず、お口の中には700種類の常在細菌がいます。しかし目には見えないので自覚して生活されている方はいないかと思います。
この見えない菌と宿主(私達の体)のバランスが崩れた時にむし歯や、歯周病になります。
一つ一つの菌をみることは肉眼では出来ませんが、コロニー形成(菌の集団)になると肉眼で確認することができます。
鏡がある人は今すぐ鏡で歯を見てください。
ゴロゴロ中の方は爪で歯の表面を触ってみてください。
意識高い方はフロスを歯と歯の間に通してみましょう。
画像の赤丸内のような白くてネバネバした粘着性のものが確認できましたか?
これはプラークです。1mg中にはおよそ10億個もの生きた細菌が含まれています。
触っても取れない固い白い、少し黄色の塊は歯石です。
どちらも無かった方はしっかり歯磨きができている証拠です。
では、しっかり歯磨きをして、プラークがなければ安心でしょうか。
答えはNoです。
1つに、100%プラークを落とすのはセルフケアでは難しいこと、
2つ目にプラーク中には嫌気性菌(酸素が苦手な菌)がいることがあげられます。
嫌気性菌とは知らず知らずのうちに歯周ポケットに入ってきます。
入ってきた時点でまず、歯茎に張り巡らされている細かい毛細血管から、白血球等で菌の侵入を防ごうと戦います。
この時、毛細血管は沢山の血液が集まるので歯茎は腫れ、少しの刺激で出血がしやすい状態になります。
歯茎に歯ブラシを当てると血が出るのは上記のような状態でおきます。
しかし、歯磨きの時に歯ブラシが歯茎に触れないままだと体が細菌と戦っていることに気付けない方もいます。
(=に出血しないから気付けない、自覚症状が無い)
また、この炎症が強くて歯ブラシが当てられないということも体調や、ホルモンバランスの乱れ、
免疫力の低下、多量のプラーク、歯石付着により起きてくる方もいます。
体の一部が赤く腫れていたらおかしいな…と気付けるのに、お口中は自分自身で見えずらいのと
重度にならないと痛みが出ないので気付かないという点が歯周病の怖いところです。
まずは、鏡で赤く腫れている歯茎がないか毎日観察していただけると幸いです。
見るポイントが分からない方は是非、歯肉をみるプロである歯科衛生士に聞いてください♡(勿論、歯科医師でも可能です)
次のブログでは、クリーニングに回数がかかる理由や痛みに関して深堀りしていきます。